大のコーヒー党で、自宅ではドリップ式で淹れてよく飲んでいます。200gや250gだとすぐになくなるので、買うのはたいてい挽いてある粉コーヒー。たまに時間があると、豆を挽いて新鮮なコーヒーを楽しみますが、粉でも充分美味しく飲めます。
もちろん、コーヒーは有機栽培のオーガニック!コーヒー好きには、モカとかブルマンとか、豆の産地などにこだわる人も多いですが、オーガニックだと、そこまで豆の種類にこだわることはできません。
でも、とってもおいしいオーガニック・コーヒーもあるし、そこまでこだわらなくても十分かなと思ってます。いろいろ買って試してみているので、そのおすすめリストを作ってみます。
コーヒーには、美肌やアンチエイジングが期待できる素晴らしい効果もたくさん!心臓や肝臓にもいいという研究もあります。ぜひ毎日続けて飲みたいものですね。
オーガニックコーヒーのおすすめリスト
◆麻布タカノ タカノコーヒーの
《有機JAS認定商品》オーガニックコーヒー プレミアムブレンド
オーガニックにこだわり、オーガニックのコーヒー、紅茶、食品などを販売している麻布タカノのオーガニック・コーヒー。浅煎りのメロウブレンド、中深煎りのプレミアムブレンド、深煎りのクラシックブレンドがあります。
中深煎りを飲んでみましたが、オーガニックらしい優しさの中に、力強い味わいのあるコーヒーです。原料~製品まで全ての工程で有機JAS規格に適合した安心・安全なもの。オーガニックなのに、お値段も手ごろです。
麻布タカノは他に、ワンショット(コーヒーカップに載せてひとり分ずつ入れられるタイプ)のものもあるので、ハイキングや地方などに行くときに便利です。
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◆小川珈琲店の有機珈琲
京都の有名な珈琲ショップ、小川珈琲店でも有機栽培のコーヒー豆・粉を販売しているんですよ。良く飲むのは、有機珈琲バードフレンドリーブレンド。「香ばしい苦みと濃厚な味わい」というフレーズに魅かれて買いましたが、適度な苦みでコクがあり飲みやすい、おいしいオーガニックコーヒーです。
他に、有機珈琲オリジナルブレンド、有機珈琲フェアトレードモカブレンド、そしてなんと有機珈琲カフェインレスモカもあるんです!もちろん関西だけでなく、東京でもたくさん流通していますよ。
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◆イタリア「カッラーロ」の有機コーヒー
たまたま成城石井で見つけたのが、このカッラーロのコーヒー(粉)。EUのオーガニック認証マーク「ユーロリーフ認証」もバッチリついています(EUの基準はとても厳しいので大変信頼できます)。
調べてみると、カッラーロは、イタリアのコーヒー販売会社。1896年にコーヒー豆の販売会社としてスタート。1927年からは焙煎工場を作って焙煎を始め、自社で輸入した生豆を自社で焙煎しているので、とても鮮度のいいコーヒー製品を販売していて、信頼・人気のある会社です。
焙煎方法にも大変こだわりがあり、コーヒー豆をサイズごとに分けたり、通常の焙煎時間の約3倍をかける丁寧な焙煎!これなら、きっと、化学肥料や農薬を使わずに栽培されたコーヒー豆から、豆本来の香りや味わいをしっかり引き出していますね。
このカッラーロの生豆の生産地は、ホンジュラス、メキシコ他、となっています。中米のホンジュラスは有名なコーヒー豆産地のひとつで栽培はアラビカ品種がメイン。最近その美味しさで注目されています。
粉は「中細挽き」ということで、かなり細かい粉。酸味は少なく、コクがあって優しい甘さのあるコーヒーです。ミルクなどを入れて飲むのにも最適!「うっすらチョコレートのような味わいがする」という口コミもあります。
イタリアのコーヒー(イタリアン・ロースト)の特徴は、焙煎の度合いが深く(深煎り)、そのために酸味が少ないことですが、まさにその通り。ただイタリアのブランドによっては、苦みが強いものもありますが、このカッラーロはそんなことはなく優しい苦みで、おすすめです。買った時は(2023年8月)、成城石井で250g入り859円でした。
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(アマゾンでは現在取り扱っていません)
◆第一コーヒーのオーガニックコーヒー『芳醇』
これは麻布十番そばにある、第一コーヒーというところの有機栽培コーヒー。調べてみたら日本に初めてフェアトレードを導入した会社らしく、有機栽培コーヒーの他にフェアトレードコーヒーなどもあるそうです。
コロンビアやガテマラをブレンドしたコーヒーですが、とても飲みやすく深い味。「ハチドリのひとしずく」のようななめらかさを感じました。
麻布十番そば、東麻布にある会社兼工場で作っているようで、コーヒー店に卸したりしていて、あまり多く市場に出回っていないようです。すぐそばの、外国人御用達のスーパー・日進(Nissin)には置いてあるようで、私の場合は池袋西武にある「こだわり市場」でたまたま見つけて買いました。
会社の1階で販売も少ししているようですが、コーヒーだけでなく、チョコレートブラウニーなどスイーツもあるみたい!チョコレートソムリエの人によると、コーヒーに合うとてもおいしいブラウニーとのこと。一度、東麻布にも行ってみたいものです。
◆有機栽培コーヒー『ハチドリのひとしずく』
深いコクとつやのある味わいで、本当におすすめ。深煎り焙煎で、そのおいしさがグッと引き立っています。
森の自然な体系を守る森林農法(アグロフォレストリー)によって栽培されている、トセパンコーヒー(メキシコ産)とインタグコーヒー(エクアドル産)のブレンド。収益の一部は、森林農法に取り組んでいるメキシコ・エクアドルのコーヒー生産者に寄付されるそうです。焙煎は、販売元メーカーのウィンドファームで丁寧な自社焙煎をしています。
絵本「ハチドリのひとしずく」が人気ですが、それも、エクアドルの先住民に伝わる逸話から生まれたもの。山火事から逃れようと急ぐ動物たちに、「私にできることをしているだけ」と、水を一滴ずつその小さなくちばしで運ぶハチドリのクリキンディのお話しです。
同じ想いで、森の生態系を大事にしながら育てられているコーヒー豆。そのポリシーにも、おいしさにも、脱帽です。他のコーヒーよりほんの少し高くても、買う価値があります!
私がよく買うのは、成城石井。代々木のアースデーマーケットや、土と平和の祭典などでも販売店が出ていたような気がします。
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◆生活クラブ生協の「エリンバリ」コーヒー
生活クラブ生協にもおいしいコーヒーが2ブランドあります。そのひとつ、パプアニューギニアのエリンバリというコーヒー。これについては、下記のページをどうぞ。
>> 生活クラブ生協のパプアニューギニア・コーヒーに、大満足!
◆生活クラブ生協の「森のコーヒー」
生活クラブ生協で買えるおいしいコーヒー、もうひとつは「森のコーヒー」。類まれな自然栽培法で作られていて、素朴でしっかり、すっきりした味のコーヒーです。詳しくは下記のページをどうぞ。
>> 生活クラブ生協で買えるコーヒー豆「森のコーヒー」の味や酸味
◆MARUYAMA COFFEE(丸山珈琲)の有機コーヒー
サードウェーブ・コーヒーの日本の先駆者、丸山健太郎さん。丸山さんは、1991年に軽井沢で自家焙煎のコーヒーを出す「丸山珈琲」をオープンし、コーヒー豆の生産地、農園、品種などにこだわった「スペシャルティコーヒー」を専門としてきました。日本でサードウェーブのブームが2010年代に起きる、ずっと前です。
今「丸山珈琲」は、長野県や東京都などで全13店舗を展開していますが、コーヒー豆(粉も)は、スーパーなどでも販売されるようになってきました。私が買ったのも、ザ・ガーデンというスーパー。なんと、オーガニックのMARUYAMA COFFEEがあったのです。
「有機コーヒー フェルナンド・リマ パカマラ ラス・ラデラス 中深煎り」というもの。
エルサルバドルにあるフェルナンド・リマさんの農園で育てられた豆を使っているそうです。
さっそく淹れてみたら、深い味わいがあるのに、すっきりしてて雑味が全くありません!そのクリアな味に感激でした。HPには「ダークチョコレート、オレンジピールの風味。クリーミーな質感」と書いてあります。
言われると、そう、ちょっと柑橘系風の味もします。そして、すっきりしているけれど舌触りはとても滑らかなんです。だから「クリーミー」なんですね。丸山さんの「中深入り」の炒り方もとてもいいのだと思います。
フェルナンド・リマさんの農園にはシェードツリーやクルミ、ヒノキ、ジャカランダといった樹木がたくさん植えられ広大な森林となっていて、コーヒーを育てるのに最適な自然の日陰が生まれているそうです。
そんな情景を思い浮かべながら飲むと、またひとつ味わいが深くなってきます。最近、丸山珈琲はロピアなどのスーパーともコラボしているようなので、オーガニックのものでなくても、ぜひ味わってみてください。一味、違いますよ。
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>> 丸山珈琲のオンラインストア
*コーヒーのサードウェーブとは:
日本で2010年代に起きたコーヒーのサードウェーブ・ブーム。コーヒーの産地への配慮も含めて、コーヒーがカップに淹れられるまでの全工程にこだわるスペシャルティ・コーヒーのことです。もちろん丁寧にハンドドリップで淹れられます。
◆◆
でも、「カフェバッハ」というコーヒー業界でとても有名なコーヒー屋さん(『東京珈琲四天王』のひとつと言われます!)があって、ここでも本当においしいコーヒーが飲めます。ここには特にオーガニックとかは無いので、こういうところに行くと、気にしないで飲んでしまいます(笑
コーヒーの素晴らしい効果と、1日に飲むべき量
「美と若さの新常識」(NHK)という番組でコーヒー特集があって、コーヒーの驚くべきメリットが紹介されていました。これを知れば、きっと、コーヒー好きで良かったと思いますよ!
実はコーヒーには、2つの素晴らしい成分があって、1つは「クロロゲン酸」。もう1つは「ニコチン酸」。(タバコのニコチンとは全く違います!)
「クロロゲン酸」はポリフェノールの一種で、肌の保水に役立ちます。肌をみずみずしく、つまり若々しく保ってくれるんですね。番組では、コーヒー好きな人の肌年齢を計っていましたが、コーヒー好きの皆は、全員少し若めの肌年齢。特に、毎日1.5リットルはコーヒーを飲むというバリスタの女性は、24歳も若い肌年齢でした!
花王スキンケア研究所の実験では、コーヒーを飲むだけで角層の水分量が上がるのがわかったり(つまり、うるおい肌になる)、東洋大学の研究ではコーヒーを飲む人ほどシミが少ないことがわかったり、食事と一緒に飲むと血糖値が上がるの抑えられるとか、「クロロゲン酸」には素晴らしい効果ばかり!
そして、もう1つの「ニコチン酸」にはアンチエイジング効果があるんです!つまり抗酸化作用によって、細胞内の老化物質に働きかけるのです。(ニコチン酸は、ノンカフェインコーヒーにも入っています)
これは富山大学で研究されているのですが、NADという細胞を修復する助けになる物質が、年齢を重ねると減ってくるのですが、ニコチン酸の摂取でその量が増えるからではないか、ということです。
*キノコ、ピーナッツにもニコチン酸が入っているそうですよ。
他にも、コーヒーを飲むと糖尿病にならないとか、肝臓がんにならないとかという論文もあるようで、本当にいろいろな良い効果があるとされています。
ただ両方いっぺんにたくさん摂れるということではなく、浅入りのコーヒー豆には「クロロゲン酸」がたくさん入っていて、深入りのコーヒー豆には「ニコチン酸」がたくさん入っているので、美肌効果なら浅入りコーヒー豆、アンチエイジング効果を期待するなら深入りコーヒー豆がいい、ということになります。
また豆で言えば、アラビカ種よりロブスタ種(ベトナムコーヒーなどに使われている)に「クロロゲン酸」がたくさん含まれています。
浅入りのコーヒーでは、熊本に浅入りコーヒーで有名な「アロー」というお店があるのですが、そこのコーヒーは本当にごくごく薄い色。でもクロロゲン酸は、500mlも含まれています!(他のお店のコーヒーでは、40~150mlぐらい)
また1日に飲む量ですが、研究している人からは1日3杯(~4杯)ぐらいが適量ということ。カフェインを代謝する酵素がたくさんある人は、もっと多く飲んでも大丈夫のようですが、多く飲み過ぎると逆に心臓病などのリスクがあがったりすることもあるようです。
もともとエチオピアで発見されたときには、薬として飲まれていたコーヒー。コーヒー好きには、毎日続けやすい、とても良い薬ですね!