NHKの「ごごナマ」(2018年6月13日)で、内堀光康さん(酢の研究家)が酢やフルーツビネガーのいろいろを紹介していました。酢が体にいいのは、もう常識。毎日続けて少しずつ摂りたいですね。
◆フルーツビネガーと生クリームで作る酢バター
とっても面白かったレシピが、酢バター。手作りで、1,2分でバターができてしまうんです。小学生でも作れますよ!
●必要な材料は、
・生クリーム (乳脂肪40%以上) 100ml
(室温に戻しておきます)
・フルーツビネガー 20ml
生クリームは、乳化剤が入っていないものを使わないと、分離しにくくなるそうです。またフルーツビネガーは、好きなものを。そのフルーツ酢の香りがするバターができます。
●作り方レシピは、
(1)蓋のあるビーカーのような形の容れ物に、生クリームとフルーツビネガーを入れ、蓋をしっかりして、1分間ぐらい良く振る。
▼一番最初は、上から下に大きく力強く「ドン!」と振り、その後、シャカシャカと上下に振り続けます。円を描くように振ると、うまくいかないことがあるようです。
(2)1分ぐらい経つと、容器の中で音がしなくなります。その後も、振り続けると、再度音がしてきます。それが、出来上がりの合図。
▼出来上がったものは、固形分と液体に分かれています。固形分がバター。すぐに使わないなら、キッチンペーパーを敷いたタッパーウェアなどに入れて冷蔵庫で保存。(水分をキッチンペーパーが吸い、よりバターらしくなる。)1週間ぐらい保存できます。
★液体は、ホエーと言われる、脂肪分以外の生クリームの栄養分を多く含むもの。もったいないので、飲みましょう。
★フルーツ酢は、ブルーベリー酢、マンゴー酢、パイナップル酢など、何でも好きなもので。そのフルーツの香りがおいしいバターになります。
★米酢、穀物酢、または、りんご酢でつくる場合は、
・米酢(穀物酢・りんご酢)小さじ2
・生クリーム100ml
・はちみつ 小さじ2
で作るといいそうです。バルサミコ酢でも出来るようですよ。
◆フルーツビネガーのヨーグルト・ドレッシング
これも、とっても簡単なレシピで、フルーツビネガーとヨーグルトを混ぜるだけ!しかも、お塩や砂糖を使わずに作れます。とてもヘルシー。
●その2つの材料の割合は、
・フルーツビネガー 大さじ1
・プレーンヨーグルト(無糖)大さじ3
普通のドレッシングに飽きたら、ぜひ、お試しを。その時の気分で、好きな酢を使って作れます。
フルーツビネガーの種類は、マンゴーや柑橘系(レモンやシークワーサー)が特にいいようです。低脂肪のヨーグルトなら、とってもヘルシーになりますね。
◆酢が体にいい理由と、摂り方
ここで簡単に、酢が体にいい理由をおさらい。
(1)酢酸やクエン酸をはじめとする多種類の有機酸が含まれている。
そのため、糖質や糖質の代謝を促すビタミンB1と一緒に摂取すれば、エネルギーを効果的に摂れて、疲労回復に効果的なのです。
◎糖質やビタミンB1を多く含む食品・・・玄米や麦、雑穀など。(これらを含むお寿司は、疲労回復に最適ですね!)
◎麦では「もち麦」が、水溶性食物繊維のβ-グルカンをとても多く含み、血糖値を急上昇させないので、肥満や糖尿病の人にもおすすめ。
さらに、酢のクエン酸は、吸収されづらいミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)と結合して、吸収されやすい形に変えてしまう「キレート作用」があります。
(2)酢の酸味は、リフレッシュ感があり、食欲増進に役立つ。だ液の量を増やし消化吸収を助ける効果もある。
(3)腸内を良い環境にして、腸のぜん動運動を高める。
酢の抗菌作用が悪玉菌を減らすうえに、酢のグルコン酸は善玉菌が好むエサとなります。だから、腸が元気になって血流が良くなり、ぜん動運動が活発に。その結果、腸内環境が改善され、便秘解消や活性酸素の発生抑制につながり、ストレスに強い体質になります。
●お酢を摂る量・・・1日に大さじ1~2杯でいいのです。胃を痛めやすいので、空腹時を避け、食事中または食後に摂りましょう。
●酢をドリンクとしてそのまま飲む場合・・・黒酢や果実酢が飲みやすい酢です。5~10倍に薄めて飲みます。
◎酢は、酸食歯(さんしょくし)の原因になり、歯を溶かしてしまうことがあるので、寝る直前に飲んだら必ず歯磨きをします。